巣篭り生活が続く中、家庭から排出されるゴミが増えているということです。これは、みなさん実感として感じているのではないでしょうか。ビール一つとっても、居酒屋さんに行けば生ビールやびんビールを飲みますが、家でオンライン飲み会をやれば、多くの方は缶ビールを飲まれるでしょう。食べ物にしても、巣篭り生活を彩るテイクアウトのご飯はたいてい使い捨て容器に入っています。
実際、新聞報道によると多くのごみ回収を行う業者が、事業系ごみの大幅減による収益の低下(事業系ごみ収集の費用は量や回数で変わるようです)と、家庭ごみの増加によるウイルス感染の可能性増大という両方の危機に直面しているということです。
アルミ缶には正しい潰し方があるのか?
そんな中、今回のコロナ禍以前からやっている方も少なくないですが、家庭ごみのカサを減らす取り組みとしてアルミ缶を潰すという行為があります。このアルミ缶潰し、ホームセンターなどでは様々な専用の道具も販売されており、ウェブ上を見ているといかに早く美しく潰すか、そのワザを研究している方もおられるようです。
缶を潰すには、まずその向きを決めないといけません。縦方向は足で踏んだり道具を使ったりしないと難しいのに対し、横は手でも潰せます。では、縦に潰すのと、横に潰すのでは、どちらが正しい潰し方なのでしょうか。
結論を言うと、別に「正しい」潰し方はないのかも知れませんが、このような感じに横方向で適度に潰れているのがよいようです。ペシャンコにすることに情熱を注いでいる方もいるようですし、そうした性能をうたう道具もありますが、向きが縦であれ横であれペシャンコは推奨されません。
総合的に考える必要性
アルミ缶が再資源化されるまでには、多くの人(業者)の手を渡っていきます。その際にプレスされてブロックにして運ぶのですが、収集した時点でペシャンコなっていると、プレスした際に缶同士がうまく噛み合わずに、剥がれ落ちてしまったりするそうです。言われてみると、なるほど想像のつく話ではあります。
出典:ヤツデ・ファクトリー株式会社 https://www.yatsude.co.jp/?page_id=295
リサイクルに限らず、環境問題については、様々な角度から総合的に判断する必要があります。次回は、7月1日のレジ袋有料化義務化に向けて、レジ袋とマイバッグについて考えます。
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