3月27日、松戸市のお隣市川市で再生可能エネルギーを推進する市民団体、NPO法人いちかわ電力コミュニティさんの発電所見学会に代表理事の平野が参加しました。
いちかわ電力コミュニティは、市民によるエネルギービジネスの実現を目指す、千葉県市川市発の団体です。2014年に行われた「低炭素な市川をつくる」というテーマのワークショップで、多くの人たちが再生可能エネルギーによる市民発電所設置を提案したことをきっかけに発足し、2016年にNPO法人化しています。
今回お邪魔したのは、2018年に設置の同法人第1号発電所「つなぐ・つながる発電所」で、市川市内の自立援助ホームのカーポートに設置しています。
自立援助ホームとは、なんらかの理由で家庭や施設にいられなくなり、「働かざるを得なくなった」15歳から20歳(状況によっては22歳)までの若者たちが入居し、生活をする場所です。(※全国自立援助ホーム協議会ウェブサイトより抜粋)
今回お邪魔してみて、自立援助ホームの現状の厳しさがよくわかりました。通学していることが前提の児童養護施設と違い「働いていること」が前提となっているため、国からの金銭的支援は非常に限られています。しかし、厳しい生育環境で育ち、心に傷を負う子どもも少なくない中で、例えばそういう子どもが不登校になって高校を中退したとして、すぐさま元気に外で働けるかどうか、考えれば分かる話のように思います。特に18歳未満については、国連子ども権利条約批准国として一定の特別な配慮が必要と感じます。
そんな自立援助ホームに設置された「つなぐ・つながる発電所」は、電気料金より少し安い定額の設備使用料金を設定しており、支出の軽減といったかたちでホームの支援にもなっています。出費を切り詰めながら生活する子どもたちからも「見ず知らずの方が応援してくれてありがたい」と感謝の声が上がっているということです。
松戸そらぴかプロジェクトでも、再生可能エネルギーの推進とともに、停電時の充電ステーションとすることや、パネル設置体験会など、まちづくりに資する活動を展開していますが、更なる検討の材料を得た貴重な機会でした。いち電の皆様に感謝します。
最後には、電動トライク「そらぴか号」に参加者の皆さんやホームの職員さんを乗せてあたりを一回り。大人を乗せるのは久しぶりでしたが、「そらぴか号」に乗ると大人でもみんな笑顔になることを再確認し、楽しい締めくくりとなりました。
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