9月8日、キテミテマツド9階のアートスポットまつどにて「松戸市環境未来会議2024」の第5回が開催、31名の松戸市民が参加し、代表理事の平野が総合司会を務めました。
松戸市環境未来会議は、一般的には「気候市民会議」と呼ばれるものの松戸市版です。気候市民会議については、第1回についてのブログをご参照ください。
松戸市環境未来会議2024はテーマを消費と生活に絞り、全6回の行程で講師の話を聞き、議論する、を繰り返し、深掘りしていきます。第3回に消費、第4回に生活と個別テーマについて話った後の第5回は、「ゼロカーボンへの転換」について話し合いました。
第3回、第4回で参加者からの出た様々なゼロカーボンシティ松戸に向けてのアイディアを実現していくには、これまでの社会や経済のあり方からの”転換”が必要かも知れません。例えば、”移動はマイカーが当たり前”という地域で環境負荷の低い移動手段(公共交通機関や自転車など)を普及させるには、個人の努力では限界があります。その”現在の当たり前”に基づいて設計され、成り立っている社会の仕組みが変わらないといけないのです。今回はそうした望ましい未来=ゼロカーボンシティ松戸に向けての”転換”を起こす方法について学び、考えました。
まず、第4回の振り返りとして、国立環境研究所社会システム領域主幹研究員の金森有子さんより「ゼロカーボンに向けた取り組み(生活)」について講義を受け、その後参加者が「生活に関する取り組みの検討」について話し合った結果を確認するとともに、終了後アンケートで出された質問への金森さんの回答を共有しました。
その後、明治大学専門職大学院ガバナンス研究家の松浦正浩専任教授より、「ゼロカーボンへの転換」として、オランダの事例等に基づき、どうやって望ましい未来への転換が推進しうるかについての講義がありました。
望ましくない現状を変え、望ましい未来を”新しい当たり前”にしていく。なかなか簡単なことではないかも知れませんが、身近なところではこの30年くらいで喫煙の”当たり前”は随分変わりました。新幹線の禁煙化など、導入当初斬新だったり反発があったりした施策も、今や全くの当たり前です。若い人にすれば座席で喫煙できたことが信じられないでしょうし、年配の方でも「今振り返ると信じられないね」という人も多いのでは。
これらの”インプット”の時間を経て、これからが参加者による”アウトプット”の時間。「ゼロカーボンへの転換方法の検討」として、松戸でどんな新しい当たり前を作っていけるか、前回同様8グループでそれぞれ意見交換して模造紙にまとめ、最後は他のグループの案を見て回りました。各グループの議論は、松戸市内で様々な環境活動や地域活動に関わるテーブルファシリテーターの皆さんが舵取りしました。
第6回はいよいよ最終回です。開催まで少し時間が空きますが、その間にこれまで出た様々な取組み案に対する投票を行い、第6回ではこの結果に基づいて修正が必要とされた取組みには修正を施し、最終的な市民行動プランを作り上げていきます。また、この市民行動プランの普及にも繋がるような、市民を巻き込んだアクションについても検討する予定です。
今後の松戸市環境未来会議2024に最後までご注目ください。当日の資料等は市のウェブサイトにも掲載されています。
松戸市ウェブサイト:令和6年度松戸市環境未来会議を開催します
次回最終第6回は10月20日に開催の予定です。
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