こんにちは。前回に引き続き大村です。
エポスカード「みんなエール応援金」何に使う?(その1)では、エポスカード「みんなエール応援金」の寄付先となった我々銀座環境会議が、いただくご寄付を“自立援助ホーム南柏(なんかし)”に設置予定の「柏そらぴか発電所第2号」に使用したいと考えていることをお伝えしました。
自立援助ホーム南柏(なんかし)とは?
「自立援助ホーム」については、平野が詳しく更新していますが、「なんらかの理由で家庭にいられなくなり、働かざるを得なくなった原則として15歳から20歳まで(状況によって22歳まで)の子どもたちに暮らしの場を与える施設」です。
先日、“自立援助ホーム南柏(なんかし)”運営者の山田さんと佐藤さんにお話を伺うことができました。私自身、児童福祉の世界で奮闘する方々とじっくりお話する機会が普段ほとんどないのですが、お2人ともとても温かく優しく、色々なお話を聞かせてくださいました。こんな風に真摯に、難しい立場に置かれている子どもたちのサポートする人がいるなんて・・・と心が揺さぶられるひと時となりました。
*以下、“自立援助ホーム南柏(なんかし)”のことは、通称である “なんかし“と表現します。
(左:佐藤さん、右:山田さん)
「旅行に行くよりココにいたい」
山田さんは、障害のある息子さんを育てながら、前職の介護業界から、現在の児童福祉の世界へと飛び込みました。
毎日忙しく“なんかし”の運営をする山田さんに、「実質24時間ホームの管理をされていて、大変ではないですか?」と聞いてみたところ、返ってきたのは「周りにもよく、旅行にでも出て息抜きしたら?と言われるの。でも、私は旅行よりホームの近くにいる方が幸せ。ホームにたくさんの娘、息子がいる気分なんです」との回答でした。根っからの温かいお人柄が伺えます。
(入所者の成人式での一枚。「ホームにたくさんの子どもがいる気分」というのがよく分かります)
“なんかし”では、基本的に入居希望者をお断りすることはないそうです。
「ここに来る子は、自分で何かを選べずに育ってきているから。ここだけは、それを排除することはしたくない」
山田さんはそんな想いで、日々、このホームを運営されています。
「元々もっているもので分けられる怖さ」
もう一人の運営者の佐藤さんは、定時制高校の教員から福祉業界を経て、現在に至ります。
小さい頃、「問題児」として扱われることが多かったという佐藤さん。鮮明に覚えているのは、小学校の頃に学校に親御さんが呼ばれ、「今のままでは普通学級で勉強を続けさせることが難しい」と言われたことだそう。当時佐藤さんはクラスに多くの友達がおり、どうしても友達と離れたくないのに、自分の意思とは別に、自分の居場所がなくなる恐怖を強く感じたそうです。
結局佐藤さんは、そのまま普通学級で勉強を続けることになったのですが、「元々もっているもので分けられてしまう怖さ」を、その後ずっと忘れることができなかったと言います。
この経験は、様々な事情で共同生活が難しい子どももいる中で、現在の佐藤さんの“なんかし”運営ポリシー、「全員OK、誰でもOK、他で断られた子も受け入れる」に脈々と繋がっています。
(ホーム退所者が生んだ新しい命を抱く佐藤さん。ホームを卒業しても、こうやって繋がりは続いていく)
“なんかし”にソーラーパネルをつける挑戦
山田さんと佐藤さんのお2人で運営されているこの“自立援助ホーム南柏”=“なんかし”。
今回、銀座環境会議がいただくエポスカード「みんなエール応援金」は、この“なんかし”の屋根に設置するソーラーパネル(=「柏そらぴか発電所第2号」)の初期費用として使用する予定です。ソーラーパネルを設置することでホームの電気代を浮かせ、浮いた分はホームに暮らす子どもたちの医療費補助などに役立てられます。
(ホームのリビングで入所者と談笑するお2人)
また、“なんかし”には、元々、井戸があるんです。ここにソーラーパネルが設置されれば、災害時に水も電気も自給できる「みんなの補給ステーション」が誕生することになります。こんなコミュニティスペースが家の近所にあったら、頼もしいですよね。
という訳で今回は、“なんかし”にまつわるお話をお届けしました。
皆さま、この機会にエポスカードに入会して、”自立援助ホーム南柏(なんかし)”に設置予定の「柏そらぴか発電所第2号」を応援してください。何卒よろしくお願いいたします。
・入会金、年会費永年無料
・廃棄プラスチックのリサイクル素材でつくられたカードです
・9月30日までの期間限定で、新規申込者1人につき1,000円が、銀座環境会議のそらぴか発電所プロジェクトに送られます(※その後~24年3月31日までに期間延長!)。現在、「柏そらぴか発電所第2号」の設置を目指しており、その設置場所が”自立援助ホーム南柏(なんかし)”です
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